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日銀、国債買い入れ減額

国債購入オペ 市場にお金、経済刺激ねらう

日銀は金融機関から主に国債を買ったり、売ったりして、市場に出回るお金の量を調整する「公開市場操作(オペ)」を実施している。そのうち、日銀が銀行などの金融機関から国債を買い取って、資金を供給するのが国債購入オペだ。金融機関が手元で増えたお金を企業や個人に貸出し、経済を刺激する効果を狙う。逆に日銀が国債を売って金融機関から資金を受取る国債売オペもあるが、現在は実施していない。

国債購入オペは1960年代から始まり、以前は金融機関が交代で日銀と取引する仕組みだったため「輪番オペ」と呼ばれた。日銀が市場を経由せずに国から国債を直接引き受けることは、財政法で禁止されている。日銀がお金を刷って、財政赤字を穴埋めしているとうけ止められ、円の価値が失墜するのを防ぐためだ。

本格的なデフレ脱却をめざして日銀が2013年4月に導入した異次元緩和は、国債を大量に買って大規模な資金を市場に供給し、人々の物価上昇期待を高める効果を狙った。この結果、日銀の国債保有残高は発行残高の3分の1超となり、20日時点で392兆円に達した。それでも物価は前年比マイナス圏にある。日銀は21日に金融緩和の柱を量の拡大から金利操作とする枠組みに変更した。